29日午前の東京株式市場で日経平均株価は続落し、前日比178円33銭(0.79%)安の2万2479円05銭で前場を終えた。20年4~6月期決算発表が本格化するなか、大幅赤字や市場予想未達となった銘柄などを中心に売りが強まった。円相場が一時1ドル=104円台に上昇するなど円高進行を背景に輸出関連株にも売りが目立ち、下げ幅は一時200円を超えた。
キヤノンや日産自、ファナックなど前日に厳しい決算を発表した銘柄が下落率上位に名を連ねた。前日の米国株も市場予想を下回る決算が相次いだのを受けて下落しており、日米とも企業業績の不透明感が一段と強まっている。
4~6月期の業績悪化の要因となった新型コロナウイルスの影響が長期化するとの見方が根強いのも重荷だ。国内で確認された1日あたりの新規感染者数は1000人の大台が目前で、経済活動が正常化する兆しは見えない。
一方、堅調な決算を発表した銘柄には買いが入り、相場の下値は限られた。日経平均が25日移動平均(2万2529円、28日時点)を下回った水準では押し目買いも入った。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆299億円、売買高は5億6517万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1652と、全体の8割近かった。値上がりは436、変わらずは75銘柄だった。
日本製鉄やJFE、スズキやマツダなどが売られている。リコーやコニカミノル、住友電や安川電も安い。一方、中外薬は逆行高。シマノのほか、東ガスや大ガス、セブン&アイやイオンも上昇した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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July 29, 2020 at 09:53AM
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東証前引け 続落、業績悪化銘柄に売り広がる 円高で輸出株安 - 日本経済新聞
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