7月1日からのレジ袋有料化で、急速に普及している「エコバッグ」を悪用した万引きが相次いでいる。
新型コロナウイルスの感染防止で着用が増えたマスクも犯人の特定を難しくしており、スーパーなど小売店が頭を悩ませている。
■2色のかご
7月下旬、スーパー「アキダイ関町本店」(東京都練馬区)の防犯カメラの死角で、中年の女が手に持った商品をバッグに入れるのを店員が目撃。外に出ようとしたところで声をかけると、中から未精算の魚介類や野菜など5点(被害総額約1500円)が見つかったため、警察に通報した。
同店のエコバッグの利用者は全体の1割程度だったが、7月以降は約9割に急増し、同時に万引きの被害額が1〜2割増えた。口が広く開いたエコバッグを使う手口が目立ち、この女のほかにも、3人が商品を入れて盗む様子を防犯カメラで確認したという。
レジの先に設けた台で、未精算の商品をバッグに入れられたケースがあったことから、同店は新たに赤と青のかごを用意。買い物は赤いかごでしてもらい、レジで店員が商品を青いかごに移した後、バッグに入れてもらうようにした。
その後、万引きは減っているが、同店の秋葉弘道社長(52)は「自衛策を講じても、被害を完全に防ぐのは難しい」と話す。
■被害各地で
エコバッグは、有害ごみとなるレジ袋を減らす目的で、1990年代半ばから使用が広がってきた。ただ、「全国万引犯罪防止機構」(東京)の2013年度の調査では、全国の小売業者約500社のうち約100社が「バッグの普及で万引きが増えた」と回答。今回のレジ袋有料化で被害が増えるとの懸念も多かった。
茨城県土浦市の大型古書店「つちうら古書倶楽部」では7月、エコバッグを使った万引きが5件確認された。絶版の漫画や辞書など高額な商品が狙われており、同店は入り口に、口を開けたバッグはレジに預けるよう求めるはり紙をしている。
兵庫県尼崎市でも7月、コンビニでエコバッグを使って食料品を万引きしたとして、40歳代の夫婦が窃盗容疑で県警に逮捕された。
相次ぐ被害を受け、同機構は8月、エコバッグを持ち込む際は折りたたみ、精算後に使うことなどを客に求めるポスターを作成し、スーパーなどに配布した。
万引き防止に取り組む小売店は、コロナ禍で着用するマスクにも悩んでいる。顔のほぼ半分が隠れるため、防犯カメラで万引き犯の顔を撮影したり、不審者の顔を確認したりするのが難しい時があるという。
千葉県市川市の商業ビルを管理・運営する「市川ビル」の長田泰文取締役(47)は、「窃盗犯に目を光らせる『万引きGメン』の巡回を増やすなどして被害を防ぎたい」と話した。
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September 10, 2020 at 09:00AM
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