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コロナ禍でも黒字確保に自信 トヨタが株主総会 - 日本経済新聞

トヨタ自動車の株主総会に向かう株主ら(11日午前、愛知県豊田市)

トヨタ自動車の株主総会に向かう株主ら(11日午前、愛知県豊田市)

トヨタ自動車は11日、愛知県豊田市で定時株主総会を開き、取締役9人の選任など会社側が提案した3つの議案をすべて可決した。新型コロナウイルスの感染防止に向け来場自粛を呼びかけたため、会場に集まった株主は約360人と、昨年の5500人強から大幅に減った。

「最後に一言」。株主との質疑から議案採決に移る直前、豊田章男社長はこう切り出した。「当たり前のことを当たり前に行うことが難しいなかで決算発表、株主総会ができうれしく思う。(企業体質改善へ)社員にもきついことを言ってきた」。途中、感極まり言葉に詰まる場面もあった。

コロナ禍で今年の総会は、改めてトヨタの収益力に注目が集まった。豊田社長は「(赤字に陥った)リーマン・ショック直後より損益分岐点を下げ、20年3月期決算(営業利益が前の期比微減の2.4兆円)につながった」と説明。「リーマン・ショックを上回るコロナ危機が世界を襲った」と言及しながらも、固定費の削減などリーマン以降に取り組んだ体質改善の成果を強調した。

20年3月期の連結決算(米国会計基準)は、純利益が前の期比10%増の2兆761億円、売上高は1%減の29兆9299億円だった。コロナ禍で世界販売台数が前期比15%減る前提で、21年3月期(国際会計基準)は営業利益が前期比8割減の5000億円となる計画を公表している。純利益は未定という。

総会には個人株主のほか、トヨタ株を保有するデンソーの有馬浩二社長らグループ関係者も出席した。トヨタは今年初め、経営幹部と主要取引先の賀詞交換会を中止したほか、コロナ禍で2月末に予定していた「仕入れ先総会」も取りやめた。「今年の総会は特に豊田社長らの話を直接聞ける貴重な機会だ」(部品メーカー関係者)との声があった。

質疑では自動運転や電動化など「CASE」と呼ばれる最新技術への取り組みや、国内生産などコロナ禍以降の経営課題にも関心が集まった。全体で昨年より28分短い1時間21分で終了した。来場を自粛し、郵送かインターネット経由で議決権を行使した株主が多いとみられる。

総会後、東京から来た50代の男性株主は「通期予想を出したのもサプライヤーなど関係者に目安を示すためだと理解できた」と話した。「国内市場の縮小や若者の車離れが進むなか、どう新事業を立ち上げていくのかをもっと知りたかった」(静岡県からという60代の男性株主)といった意見も聞かれた。

会場では消毒や来場者への検温を徹底。座席の間隔をあけて新型コロナの感染拡大を防止する対応をとった。来場記念品や会場への送迎バスも取りやめた。

(湯沢維久)

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June 11, 2020 at 10:20AM
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