新型コロナウイルスの影響を受けた中国の景況感が上向いても市場の反応は冷たかった。TOPIX(東証株価指数)の下落率は2%を超え、リスク回避の動きは根強い。外国為替市場ではドル高・円安基調が弱まった。
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〈きょうのポイント〉
中国が日本時間の31日午前10時に 発表した3月の製造業PMIは景況感の節目となる50を上回り、エコノミスト予想を超える改善になった。東海東京調査センターの中村貴司シニアストラテジストは電話取材で、悲観の揺り戻しが起きそうだとしながら、自動車や半導体業などでは足元の生産が停滞している面もあり、もう少し複数の指標を確認する必要があると指摘。日本株は今後、決算発表を控えて業績動向を見極める段階に入るとみる。
楽天投信投資顧問第二運用部の平川康彦部長は、中国などの景気はこの先右肩上がりで回復することが難しいとみられるため、スピード調整的な戻り売りなどが出やすいと話した。株価純資産倍率(PBR)1倍近くまで株式相場が急激に回復し上値が重くなっているという。

外国為替市場のドル・円相場は、早朝の1ドル107円74銭から108円72銭まで上昇する場面があった。期末絡みの需給や株価動向をにらみながらの取引が続く中、仲値公示にかけてドル高・円安が一段と進んだが、午後からは上昇幅を縮小した。
あおぞら銀行の諸我晃総合資金部部長は「年度末とあって仲値のタイミングでかなりドル不足となったが、その後はドル買いが続かなかったのと日本株の下げを受けて上値が重くなっている」と指摘。「中国のPMIは良かったが、今のテーマは欧米での新型コロナウイルスの感染拡大。ピークアウトが見込めない以上、リスクオフの円買いになりやすい」と話した。
国内債券相場は下落。長期国債先物6月物の終値は前日比16銭安の152円57銭。30日の米国長期金利上昇や、政府の大型景気対策の策定に伴う国債増発懸念から売りが先行し、2年国債入札が予想を下回る低調な結果となると、一時152円27銭まで下落。取引終了にかけて日本株が軟化すると下げ幅を縮めた。長期金利も2年入札結果発表後に2.5ベーシスポイント(bp)高い0.025%まで上昇したが、その後は0.01%まで戻している。
バンクオブアメリカ・メリルリンチの大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「2年債入札結果は弱め。マイナス金利深掘り観測もない中で短いゾーンでは海外勢の買いが引いていると思われる」と指摘。その上で、「リスクオフは続くのだろうが、今の金利水準からマイナス幅を広げてどんどん金利が低下する環境ではない」と話した。
(最新の値動きなど情報を拡充して更新します)
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March 31, 2020 at 05:51AM
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中国の景況感改善しても株安-ドル円は上げ縮小、長期金利は上昇 - ブルームバーグ
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