日本株は続落へ、利下げ後の米株安や金利急低下－金融や景気敏感安い - ブルームバーグ

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Getty Images AsiaPac

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４日の東京株式市場ではＴＯＰＩＸが続落。新型ウイルスの感染拡大で景気の先行き不安が根強い中、米国で緊急利下げを受けた株式相場が大幅安、金利が急低下したことで銀行や保険など金融、自動車など景気敏感株が安い。金利低下恩恵業種の不動産は高い。

ＴＯＰＩＸは前日比10.73ポイント（0.7％）安の1494.39－午前９時８分現在 日経平均株価は33円11銭（0.2％）安の２万1049円62銭

〈きょうのポイント〉

３日の米Ｓ＆Ｐ500種株価指数は2.8％安、利下げは新型インフル対応に不十分との見方 ＮＹで男性入院、新型コロナウイルス検査で 陽性 米10年債利回りは初の１％割れ、一時0.90％台 米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）は３日に0.5ポイントの緊急 利下げ Ｇ７共同 声明、新型ウイルスに宣戦布告も具体策に言及せず

会見するパウエルFRB議長

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

　　いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は「世界的に感染が拡大しているという点で新型ウイルスはよくある経済的なリスクとは違う。金融政策がどこまで景気対策として効果を示すかは不透明だ」と述べた。

　　日本株と連動しやすい米10年債利回りが急低下した。秋野氏は「市場センチメントの悪化と過剰流動性の拡大が１％割れの背景」だとし、米債利回りが昨年夏の水準を大きく下回ったことで、日本株も同時期の安値水準を試す懸念があるとした。

　　一方、野村証券投資情報部の伊藤高志エクイティ・マーケット・ストラテジストは、米国が利下げをしたことから「各国が金融政策を打ってくる可能性への期待は日本株にもまだ残っている」と指摘する。為替市場は「米利下げで金利裁定が加わり円高圧力に勢いがついている状況で、日本株にネガティブ」な半面、「日本銀行が金融政策をぶつけに行くというインセンティブになる」との見方を示した。きょうの日経平均はマイナス圏で始まった後にプラス転換する場面もある。

• 東証33業種では銀行、海運、保険、輸送用機器、非鉄金属、陸運が下落
• 不動産や精密機器は上昇

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March 04, 2020 at 06:05AM
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