10日午前の東京外国為替市場で円相場は下落した。12時時点は1ドル=103円22～23銭と前日17時時点に比べ1円ちょうどの円安・ドル高だった。トランプ米大統領が給与減税などを議会と協議すると伝わり、原油相場や株価の上昇期待から「低リスク通貨」とされる円は売りが増えた。9日の急激な円高の反動で国内輸入企業からも売りが出て、10時過ぎには一時1ドル=103円68銭近辺に下落した。
新型コロナウイルスによるヒトやモノの移動制限などで世界経済の停滞感は強まっている。10日午前の東京市場で進んだ円安・ドル高を巡っては「企業や個人投資家はドル買いへの慎重姿勢を崩していない」（上田ハーローの森宗一郎外貨保証金事業部次長）との見方もあった。
円は対ユーロでも下落した。12時時点では1ユーロ=117円78銭と84銭の円安・ユーロ高だった。
ユーロは対ドルでは下落した。12時時点では1ユーロ=1.1411～1.1412ドルと同0.0027ドルのユーロ安・ドル高だった。イタリア政府は北部地域のみに適用していた移動制限を10日から全土に拡大することを決め、ユーロ相場の重荷になった。
〔日経QUICKニュース（NQN）〕
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March 10, 2020 at 08:12AM
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外為10時 円、下げ幅拡大 103円台半ば 輸入企業が売り - 日本経済新聞
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