
“感性の部分”を追求
text&photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)
クルマの大きさや性能は“数値”として比較でき、パワーフィーリングや操縦安定性もある程度までデータで表すことができる。一方で、キャビンの視界や解放感については、数値化できない“感覚的な”領域といえた。
【写真】新型ホンダ・フィット 隅々まで撮影【実車】 (85枚)
長年にわたって新型車を開発しているホンダは、ヒトの視点に立って居住性を重視してきた。新型フィットの発売にあわせ、その成果が披露されている。
数字だけでは表せない人間が持つ感性を追求してゆくと、「ここちよさ」というキーワードにたどりついたホンダ。
解析するとヒトの五感(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)に突き当たった。
新型フィットでは「これからのコンパクトカーに4つの心地よさを」という言葉をテーマに開発したという。その4つとは以下のとおりである。
・心地よい視界であること
・座り心地がよいこと
・乗り心地がよいこと
・使い心地がよいこと
開発に際しては、暮らしの質が上がったような満足が考えられる1台を目指したのだ。
新型フィット どんな内装?
シートの座り心地やフランス車を思わせる包み込まれる感触。ドアトリムの感触も、コンパクトカーとは思えぬ上質さが感じられる。
車内を見てゆくと、ダッシュ両端に設けられたドリンクホルダーやバッグが置けるセンターコンソール、豊富な収納スペースなど使い勝手を突き詰めていることが分かる。
前席のバックレスト上部にはスマホを入れておくのにちょうど良いポケットが備わることからも、細部まで徹底的に作り込まれていることが見て取れる。
フラットにできる
また後席のシートバックは6:4の可倒式。座面が床部に収まりフラットな荷室になるダブルフォールディング式であることは見逃せない。
今ではコスト優先で採用されづらくなった機構だが、コンパクトカーながら採用するところにホンダの本気さが感じられる。
こうした「ここちよさ」を五感で探る体感イベント「ここちよさ展」(ホンダウエルカムプラザ青山で開催中)では、新型フィットに採り入れられた「ここちよさ」をもとに、様々な写真、音、香り、素材を実際に体験できる。
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February 13, 2020 at 05:38AM
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