29日の東京株式市場で日経平均株価は反発して始まりそうだ。28日の米株式相場は前の日に大きく下げた反動で上昇した。日本株も今週に入り前日までで600円超と大幅下落しており、米株と同様に自律反発狙いの買いが優勢となるとみられる。ただ、新型肺炎の感染拡大に対する警戒感が残り、上値は重く推移する公算が高い。日経平均の上値メドは前日終値(2万3215円)から200円程度高い2万3400円近辺との見方があった。
28日の米株式市場でダウ工業株30種平均は前日比187ドル高の2万8722ドルで終えた。前日に453ドル安と大きく下げた反動で、自律反発を見越した買いが入った。
日経平均は新型肺炎の拡大による経済への影響を警戒し、前週半ばから昨日までに約3%下げた。ただ、節目の2万3000円に接近したことで、割安感から個人投資家を中心とした押し目買いも入りやすい。米中などが新型肺炎の感染拡大を抑える対策を打ち出し、市場の警戒感もいったんは落ち着きそうだ。
三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩シニアストラテジストは「新型肺炎が企業業績に直接影響するとの見方はそこまで強くなく、足元の水準なら買っても良いと考える投資家は出てくる」とみていた。日本時間29日早朝の大阪取引所の夜間取引で日経平均先物は上昇した。3月物は前日の清算値と比べ170円高い2万3330円で終えた。
もっとも、新型肺炎の収束が見通せない中では、世界景気に対する警戒感は引き続き残りそうだ。厚生労働省は28日、国内で新たに3人の患者を確認したと明らかにし、うち1人は武漢滞在歴のない日本人だったため、国内でも人から人への感染が広がっている恐れがある。休場明けとなる香港株の動向にも注目が集まりそうだ。
個別では信越化に注目だ。28日発表した2019年4~12月期の連結決算は、純利益が前年同期比2%増の2468億円だった。半導体向けシリコンウエハーが堅調で、同期間として3期連続で最高となった。堅調な業績を好感した買いが入る可能性は高い。また、米アップルが日本時間29日早朝に発表した2019年10~12月期決算は増収増益で市場予想を上回り、村田製など関連銘柄などの値動きにも関心が高まりそうだ。
国内では8時50分に日銀が金融政策決定会合の主な意見(1月20~21日開催分)を公表する。国内企業ではLINEやキヤノンが12月期決算を、日立建機やオムロン、ファナック、アドテストが4~12月期決算を公表する。また日本時間30日未明には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表され、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が会見する。米マイクロソフトやフェイスブックの10~12月期決算発表も予定されている。
〔日経QUICKニュース(NQN) 宮尾克弥〕
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January 29, 2020 at 05:04AM
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大幅下落後で自律反発か(先読み株式市場) - 日本経済新聞
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