2020年1月10日~12日に開催される「東京オートサロン 2020」で世界初公開されるトヨタ自動車「GR ヤリス」。WRC(世界ラリー選手権)に参戦するヤリスをベースとするスポーツカーとして位置付けられている。
そのGR ヤリスのプロトタイプ試乗会が開催され、開発中のクルマとはなるものの、驚愕の性能を体感できた。推測の部分も多くなるが、現時点で分かっている限りの情報をお届けする。
新開発の電子制御センターデフ
このGR ヤリスでは、センターデフに新開発の電子制御4WDカップリングを採用。前後の締結は、0:100~100:0と調整範囲が広く、いわゆるFF~FR的な駆動が可能。カム機構、電磁クラッチ機構によってトルク伝達を行なっており、ノーマル(60:40)、トラック(50:50)、スポーツ(30:70)のモードを用意。ノーマルでは4WDでありながらフロントトルクも大きめなことから直進安定性のよい走りと曲がりやすさを実現。トラックは、4WDらしい駆動でグラベル、サーキット(ターマック)、スノーでも速いという。またスポーツはFRライクな走りを実現できるモードで、トヨタの2019年WRCドライバーであったタナック選手は、ほかのテストドライバーと異なりこのモードが最速だったという。
最初に記したようにいずれのモードも初期値を基本に0:100~100:0まで可変するという。また、ラリー車には必要なスピンターンに向いた機構、つまりパーキングブレーキを引くとリアへの駆動をカットする機構は組み込まれており、どのようにリア駆動を減らしていくかは味付けを考え中とのこと。いずれにしろ、スピンターンが容易になる機構があることで、ラリーはもちろん、ジムカーナなどでも、その戦闘力を発揮することになるだろう。
このセンターデフに加え、GR ヤリスは基本的に前後のデフはオープンデフを用いるという。これは、モータースポーツシーンにおいて好みのデフを組み込んでほしいため。1WAYや1.5WAY、2WAYなどスポーツ走行シーンに合わせてセッティングしてもらえばよいとのスタンスだ。
ただ、このGR ヤリスには上級グレードを予定しており、それには前デフ、後ろデフにトルセンデフ(トルセンLSD)を装着するという。このトルセンデフは、現在はトヨタ自動車が筆頭株主となっている大手サプライヤーであるジェイテクトが供給を行なっており、スバル WRX STIのリアデフにも採用されている。このスバル WRX STIのリアデフに使われているトルセンデフは「Type-B」と呼ばれるものだが、ジェイテクトはこのType-Bを小型化した新型トルセンデフ「Type-D」を開発。オープンデフとサイズ感も変わらないことから、FF車への採用を狙っていくとしていた。コンパクトカーベースのGR ヤリスであるため、「新開発のType-Dトルセンデフを使ったのですか?」と齋藤主査に聞いたところ、「ん~」という返答でノーコメント。Type-Dトルセンデフを使用したかどうかは、正式発表を待ちたいところ。ちなみにType-Dのトルセンデフは、TBR(トルクバイアスレシオ、Torque Bias Ratio)を1.7からと、2.0以上となるType-Bより下げることが可能となっており、より柔らかな挙動を実現できるもの。GR ヤリスがどのような方向でセッティングされているのかも、楽しみにしたいところだ。
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December 20, 2019 at 02:00PM
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トヨタ、「GR ヤリス プロトタイプ」。市販予定、WRCに直結した3気筒 1.6リッターターボのスーパー4WDマシン - Car Watch
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