人材紹介のヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパンは2019年11月21日、高いスキルを持った人材の需給効率を分析した調査「グローバル・スキル・インデックス」の結果を発表した。高スキル人材の確保が容易かどうかを示す指標「人材ミスマッチ」で、日本は調査対象34の国・地域の中で下から2番目だった。AI(人工知能)やビッグデータの技術者が特に不足している状況も改めて浮き彫りとなった。
人材ミスマッチをはじめ、市場のニーズに適した教育制度を整えられているかを示す「教育の柔軟性」や、高スキル人材の過不足を賃金面から評価する「専門性の高い業界における賃金圧力」など7つの指標を0~10で数値化した。最適な状態を「5.0」とし、10に近づくほど「人材の確保が難しい」「教育制度が人材供給に役立っていない」「人手不足などで専門業界の賃金が上昇する圧力が高い」といった状況を示す。人材ミスマッチにおける日本のスコアは9.8と「世界最悪クラス」だった。
アジア太平洋地域で日本に次いでスコアが高かったオーストラリア(人材ミスマッチスコアが6.1)やシンガポール(同6.1)を大きく引き離した。同社のリチャード・アードリーマネージング・ディレクターは、ミスマッチの拡大を防ぐには「雇用年数や年齢でなく個人のパフォーマンスに基づいた報酬制度の導入」「入社時の能力でなく学習意欲やコミュニケーション力、創造性などに着目した多様な採用体制」などが重要とした。
グローバル・スキル・インデックスは英ヘイズが英オックスフォード・エコノミクスと共同で実施しており、今回で8年目となる。
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November 21, 2019 at 02:45PM
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日本の人材不足は「世界最悪クラス」、ヘイズが調査結果を発表 - 日経テクノロジーオンライン
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