【シリコンバレー=白石武志】米フェイスブックは26日、「iPhone」などの米アップル製品上で一部のネット広告機能が使えなくなる見通しだと明らかにした。アップルが基本ソフト(OS)上で外部企業による個人データの収集を制限するためだ。プライバシー保護をめぐってネット大手同士の対立が深まっている。
アップルは6月に開いた開発者会議「WWDC」で、今秋に配布を始めるモバイル端末向け基本ソフト「iOS14」などで、ターゲティング広告などに使われる端末固有の識別子の取得ルールを厳しくすると発表した。これまでは利用者がデータ提供を拒否する設定にしない限り、アプリ開発者は端末識別子を入手できていたが、iOS14ではアプリごとに利用者の同意を得る必要がある。
フェイスブックは提携先のモバイルアプリに広告を配信する「オーディエンスネットワーク」と呼ぶネット広告機能で、端末識別子を利用者の追跡や広告効果の測定などに使ってきた。アプリごとに利用者の同意が必要になれば、端末識別子のデータの取得率は今後下がる見込み。フェイスブックは26日付のブログ投稿の中で同機能について「iOS14では効果が発揮できなくなり、提供する意味がなくなる可能性がある」と述べた。
フェイスブックはオーディエンスネットワークによる収益を明らかにしていない。世界のモバイルOS市場で75%前後のシェアを持つ米グーグルの「アンドロイド」については端末識別子の取得ルールに今のところ変更はないため、フェイスブックは「我々の広告事業への影響は少ない」としている。
アップルはプライバシーを「基本的人権」と位置づけ、個人データを誰と共有するかは消費者が自ら決めるべきだという立場を取っている。自社のネット閲覧ソフト「サファリ」では、人工知能(AI)などを使って外部企業によるデータの収集や個人の特定を難しくする仕組みも導入している。
フェイスブックは「プラットフォームの方針を変更するには業界との話し合いが重要だ」と述べ、アプリ開発者との十分な議論を持たずにiOSの機能に変更を加えるアップルをけん制している。フェイスブックはアプリ配信や課金の仕組みが反競争的だとしてアップルを訴えた米エピックゲームズにも賛同し、アップルとの対決姿勢を強めている。
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August 27, 2020 at 03:23AM
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Facebook、次期iOSで一部のネット広告が利用不可能に - 日本経済新聞
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