薄型で肌に貼れるフルカラーのディスプレーを東京大と大日本印刷の研究チームが開発した。無線通信でスマートフォンなどから送られた画像メッセージを表示することができ、コミュニケーションに新たなスタイルをもたらすと期待される。
伸び縮みする薄いゴムシートに発光ダイオード(LED)や配線を組み込み、医療用の粘着素材で肌に直接貼り付けることができる。通信回路やバッテリーは外付けで腕時計の文字盤より少し大きい程度だが、小型化して装着時の負担を軽減する構想もある。
研究チームは2018年に単色のLEDで同様のディスプレーを開発したが、今回フルカラー化に成功した。大日本印刷が今年度中に実用化に向けた検証を開始する。
東大の染谷隆夫教授は、新型コロナウイルスの感染防止で人との距離が求められる中で、つながりをどう保つかが大事な課題になっていると指摘。皮膚の上にメッセージを表示することで「相手をより身近に感じられる新しいコミュニケーションにつながれば」と期待を語った。(松田麻希)
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July 26, 2020 at 06:17AM
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