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OPECプラス 減産1カ月延長で様子見 原油価格回復維持 米国のシェールへの牽制も - SankeiBiz

 OPECプラス会合で協調減産の1カ月延長が正式に合意されたのは、原油価格回復の流れを維持しつつ、合意の枠外にある米国を牽制(けんせい)する「様子見」の狙いがある。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける世界の経済活動の先行きは依然として不透明。ただし減産拡大に向かえば米国のシェールオイル産業への救いの手になる懸念もあった。原油需要と産油国間の勢力争いの中でニューヨーク原油先物相場は1バレル=30~60ドル台で推移するとの見方が広がっている。

 世界経済の低迷で原油需要が急減する中、原油価格は4月、指標となる米国産標準油種(WTI)の価格がマイナスをつけるなど大暴落した。その後は中国や欧米での経済活動再開への期待から1バレル=40ドル近くまで戻しているが、需要の完全回復には時間がかかるとみられている。

 OPECプラスの当初の合意では、7~12月は減産幅を日量770万バレルとし、さらに来年1月から再来年4月までは同580万バレルまで縮小させる予定だった。今回のOPECプラスの合意は当面は現行の970万バレルの減産を維持することで、減産幅縮小のタイミングを慎重に判断することにしたもようだ。

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