来春卒業予定の大学生らに対する面接などの採用選考が1日、解禁された。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、多くの企業は面接を対面からウェブに切り替え、リクルートスーツ姿の学生が会場で長い列を作る様子は見られなかった。
三井住友海上火災保険(東京都千代田区)では、午前9時からウェブ面接を行った。学生は、自宅でスマートフォンなどのカメラに向かって志望動機などを述べた。この日は、約1000人が面接をウェブで受ける予定だ。人事部の保坂宇衣課長は、「ウェブ面接でも思っていたよりしっかりと人物評価ができる」と話した。
大手企業の中では、解禁前から事実上の選考活動を進め、すでに内定を出したところも多い。就職情報会社リクルートキャリアの調査によると、5月1日時点の大学生の就職内定率は、前年同期より5・7ポイント低い45・7%だった。新型コロナウイルスの影響で採用活動を一時休止した企業もあり、4月以降伸び悩んでいるが、大手企業を中心に採用意欲は強い。緊急事態宣言の解除を受け、内定率は今後徐々に高まりそうだ。
政府が定める採用ルールでは内定の解禁は10月1日。就職戦線は中小企業を中心に秋冬まで続く見通しだ。
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June 01, 2020 at 09:23AM
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採用選考が解禁、消えたスーツの行列 - 読売新聞
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