Employees speak to customers about a temporary closure due the coronavirus at a Uniqlo store, operated by Fast Retailing Co., in Ginza shopping district in Tokyo, Japan, on April 8, 2020. Prime Minister Shinzo Abe warned Japan could be facing as many as 80,000 confirmed coronavirus cases in a month if no action is taken as he declared a state of emergency in Tokyo and its surrounding regions.
Photographer: Toru Hanai/Bloomberg
Photographer: Toru Hanai/Bloomberg
衣料品チェーンの「ユニクロ」を展開する ファーストリテイリングは９日、新型コロナウイルスの世界的な拡大を受け、今期（2020年８月期）の営業利益予想を従来予想比1000億円減額し1450億円にすると発表した。業績予想の下方修正は今回が２回目で、ブルームバーグが集計したアナリスト16人の営業益予想の平均1976億円を下回った。
新型コロナ感染症の影響で国内外でユニクロの店舗が臨時休業を余儀なくされていることなどが影響する。特に今期は海外ユニクロ事業が大幅な減収減益となる見通しで、北米では赤字幅が拡大し、欧州でも赤字になるとみている。
会見場に到着する柳井氏（9日・都内）
Photographer: Akio Kon/Bloomberg
業績予想は６月以降に事業活動が徐々に正常化するとの仮定の下に算出しており、同感染症の収束状況によっては今後変更する可能性があるとしている。業績予想の下方修正を踏まえ、同社は従来１株当たり500円としていた今期の年間配当を20円減の480円とすることも発表した。
| 業績見通し |
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売上高：前期比8.8％減の２兆900億円（従来予想２兆3400億円、市場予想２兆1941億円） 営業利益：44％減の1450億円（従来予想2450億円、市場予想1976億円） 純利益：39％減の1000億円（従来予想1650億円、市場予想1378億円） |
７日時点では世界で計412店舗のユニクロが臨時に休業中だとしている。同社は７日、政府が７都府県で緊急事態宣言を発令したのを受けて国内の「ユニクロ」店舗で約170店舗を休業することも決定している。
柳井正会長兼社長は都内で会見し、新型コロナの感染拡大は「戦後最大の人類の危機」だと指摘。影響は甚大で「収束時期は見えていないが、成長力の高いアジアを中心に経済は必ず復興する」と訴えた。
ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、キャサリン・リム氏は「５月以降は徐々に回復すると見込んでいるようだが、それでも営業利益には大きな痛手となる」と指摘。営業再開後には在庫解消のための値引き販売を余儀なくされるとの見方を示した。
新型コロナのまん延で世界各地で外出自粛や都市封鎖が行われアパレル業界の業績に深刻な影響を与えている。スウェーデンの ヘネス・アンド・マウリッツ（Ｈ＆Ｍ）はコスト抑制のために人員削減を検討していることを明らかにしており、 米ギャップは夏季衣料品の在庫を減らし、オンラインショップに限定して入荷していると報じられている。
| 第２四半期（12－２月期）の業績 |
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(アナリストのコメントを加えて記事を更新します)
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