ソニーは4日、今期(2020年3月期)の連結営業利益計画を従来比4.8%増の8800億円に上方修正した。市場予想(8770億円)と同水準。CMOS画像センサーを中心とした半導体事業が好調だった。
今期の予想 |
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ただ十時裕樹最高財務責任者(CFO)は会見で、上方修正には新型コロナウイルスの感染拡大による影響を含んでいないと説明。今後の事態の進展によっては「上方修正を打ち消す規模の大きな影響が出る可能性も否定できない」と述べた。
業績好調の半導体分野に加え、テレビやスマートフォンなどの分野で「製造、販売、サプライチェーンに多大な影響が生じる」とみている。「プレイステーション(PS)4」の供給に問題が生じる可能性もある。
事業別では、モバイル機器向けのCMOS画像センサーが好調で、半導体事業の営業利益を300億円上乗せした。ゲーム事業は他社製作のゲームが下振れ、従来比50億円の減益。不動産会社SREホールディングスの上場に伴う利益も計上した。ソニーは昨年10月にも営業利益計画を上方修正していた。
想定為替レートは1ドル=109円前後(従来108円)、1ユーロ=121円前後(同118円)に円安方向に変更した。未定だった期末配当は25円とし、年間では45円と前期から10円増配となる。
営業利益計画 |
10月時点との比較 |
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ゲーム | 2350億円 | ▲50億円 |
半導体 | 2300億円 | +300億円 |
金融 | 1600億円 | ▲100億円 |
全体 | 8800億円 | +400億円 |
10-12月期の業績 |
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ソニーは、収益の柱に成長したスマートフォン向けCMOSセンサーの需要拡大を受け、長崎県に新工場を建設するなど増産体制を構築中。月間生産能力を引き上げ、スマホカメラの多眼化・大判化に対応する。
十時氏は1月以降も「イメージセンサーへの需要は引き続き旺盛」だと説明。生産能力増強は予定通りに進み、生産設備はフル稼働を継続しているものの「販売が増加し、当初計画していた戦略在庫の積み上げできていない」状況だと話した。
今後は車載向けでの採用拡大も狙っており、米国で今月開かれた見本市では自社のセンサーや音楽機器を搭載した電気自動車の試作車を発表した。市場調査会社のテクノ・システム・リサーチによると、18年のCMOSセンサーの世界シェア(金額ベース)はソニーが50.1%でトップ。同社は25年度に60%まで高めたい意向だ。
ゲーム事業では、PS4の販売開始から6年が経過し、今年の年末商戦には次世代機「 PS5」を発売する。

ソニーはCMOSセンサーの車載向け拡大も狙う
Photographer: David Paul Morris/Bloomberg
(新型肺炎や半導体事業について会見の詳細を追加しました)
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February 04, 2020 at 01:18PM
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ソニーの上方修正、新型肺炎で「打ち消し」も- 営業益4.8%増額 - ブルームバーグ
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