ディーゼルエンジンを搭載した乗用車の販売がじわりと増えている。走りの力強さに対する根強いファンも多く、輸入車やマツダが採用車種を拡大しているからだ。日本ではかつての東京都の対策で“悪玉”のイメージが定着しているが、以前より排ガスは浄化され、むしろ、燃費性能が高い。政府も地球温暖化対策などの観点から、ディーゼル車を電気自動車(EV)などともに次世代自動車と位置づけ、減税や補助金で支援している。
日本自動車販売協会連合会によると、今年1~10月のディーゼル乗用車の国内販売台数は14万8318台。このペースが続けば昨年の17万7272台を上回り、過去最高を更新する公算が大きい。平成27年に独フォルクスワーゲン(VW)のディーゼル車で排ガス規制に関する不正が発覚したことを受け、28年は減少したが、29、30年は2年連続で増加していた。
輸入車では、今年全面改良されたプジョーの「508」やBMWの「7シリーズ」などにディーゼル車が用意された。日本自動車輸入組合によると、9月に販売された輸入車に占めるディーゼル車の割合は30・1%と、過去最高。10月にはVWの主力小型車「ゴルフ」に、21年ぶりにディーゼル車が設定された。
日本勢ではマツダが積極的だ。今年展開を始めた新世代商品でも、「マツダ3」とスポーツ用多目的車(SUV)「CX-30」の両方でディーゼル車を用意した。
日本では、都が大気汚染の対策として12年にディーゼル車を規制する条例を制定。石原慎太郎知事(当時)が黒い粉末が入ったペットボトルを振りながら悪影響をアピールしたことは、「ディーゼルのイメージを決定づけた」(自動車業界関係者)とされる。だが、現在販売されているディーゼル車は、21年に適用が始まった厳しい規制に対応した「クリーンディーゼル」と言われるタイプで、環境性能は高まっている。
ディーゼル車の価格は一般的にガソリン車より高いが、燃費性能に優れるため、長距離の利用者にはメリットが大きい。また、低速時や坂道を上る際の力強さも特徴だ。マツダ国内営業本部の高場武一郎氏は、「マツダのディーゼル車に乗っていた顧客の8割がマツダ車を再び購入し、そのうち9割近くはディーゼル車を選んでいる」と話す。
ディーゼルエンジン ピストンで圧縮した空気へ軽油を霧状に噴射することで点火する。高い圧縮比が特徴で、燃費性能や低速時の力強さに優れる一方、排ガスには粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOx)などの大気汚染物質が多く含まれていた。平成21年から厳しい規制が敷かれており、現在販売されている車両に搭載されているものは排ガスが格段に浄化されている。
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