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相鉄・JR、30日から直通運転 新宿・埼玉方面に接続 - 日本経済新聞

JRに乗り入れる直通線には最新車両を用いる

JRに乗り入れる直通線には最新車両を用いる

相模鉄道が30日、JR東日本との相互直通運転を始める。JR横須賀線などを経由して新宿駅や埼玉県につながる。相鉄はこれまで首都圏の大手私鉄で唯一、都内に乗り入れていなかった。二俣川駅(横浜市)―新宿駅間の所要時間は最短44分で、横浜駅を経由するよりも10分程度短くなる。相鉄は沿線開発にも取り組み、居住者増を狙う。

相鉄の西谷駅(横浜市)で分岐する線路に新設した羽沢横浜国大駅(同市)から東海道貨物線、横須賀線を経由して、埼京線に入る。JR側では武蔵小杉、大崎、渋谷などの各駅を通り、新宿駅に着く。ただ、東京に乗り入れる電車は1時間あたり最大で4本にとどまる。

神奈川方面からみると、1日46本の乗り入れ電車のうち、40本は新宿行きとなる。5本は大宮駅や川越駅など埼玉方面まで直通だ。

相鉄はJRとの直通運転で、輸送人員が2020年3月末までの約4カ月間で278万人増えると見込んでいる。千原広司社長は「都内に住む人に相鉄線沿線を知ってもらう大きな機会になる」と期待する。

約2.7キロの線路新設などで事業費は1114億円に上る。今後30年間で、直通による収益から鉄道建設・運輸施設整備支援機構に事業費を償還する。相鉄は直通に向けイメージを一新するため、紺一色の新車種「12000系」も導入した。

国土交通省から直通の答申を受け、事業が本格的に動き出したのは2000年。当初は15年の開業を目指したが、工事や用地取得の難航で2度延期していた。周辺住民にとっては待ちに待った開通となる。

相鉄沿線から都内に通勤する場合、多くの人が横浜駅でJR線や東急線に乗り換えていた。直通運転開始で横浜駅の混雑緩和が期待でき、JRや東急を含めた同駅全体で乗り換え時間の短縮にもつながるという。

相鉄は直通運転を機に、沿線の活性化をめざす。グループ会社が18年、二俣川駅に商業施設「ジョイナステラス」を開業し、相鉄不動産の分譲マンションの販売も好調だ。直通で特急と通勤特急の停車駅に変更となる西谷駅、通勤特急の停車駅となる鶴ケ峰駅など、開発余地のある駅は少なくない。周辺住民からは「直通に合わせて駅周辺も再開発してほしい」との期待が高まる。

相鉄は22年度に東急東横線、目黒線とも直通を予定している。新幹線が停車する新横浜駅にも一本でつながり、沿線住民の利便性はさらに向上する。

■都内の鉄道新線、6路線検討中 空港アクセス線は21年度末にも着工

東京都は優先的に検討を進める鉄道の新線として、6路線を掲げている。羽田空港と都心を結ぶ羽田空港アクセス線や地下鉄8号線(有楽町線)の延伸(住吉―豊洲間)などが対象だ。都は事業者と調整しているが、実現には課題が残る路線が多い。

6路線のうち、具体的に計画が進んでいるのは羽田空港アクセス線だ。空港と東京駅方面、新宿方面、新木場方面をそれぞれつなぐ3つのルートがある。東京駅方面のルートはJR東日本が環境影響評価(アセスメント)に入っており、開通すれば羽田―東京駅間を乗り換えなく18分でつなぐ。JR東は2021年度末ごろの着工をめざす。工事は7年ほどかかると想定している。

東京都江東区は都に有楽町線の延伸を求めている。実現すれば、観光地である押上と豊洲が結ばれるほか、延伸路線と途中で接続する東西線の混雑緩和が見込める。都は整備費用の分担や整備主体を国や東京メトロと調整中だという。

ほかには新空港線(蒲蒲線)や都営地下鉄大江戸線の延伸(光が丘―大泉学園町間)が6路線に入っている。都は「整備費用を抑える方法などについて検討が必要だ」としている。

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November 29, 2019
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